「訪問歯科との連携をもっとスムーズにしたい…」私が見つけた解決策
そこで出会った「Kigaru」のサービス
そんなときに見つけたのが、「Kigaru」という訪問歯科の営業代行サービスでした。名前のとおり、気軽に使えそうだと感じました。
1)訪問歯科探し・日程調整まで丸ごとおまかせ
利用者さんに合った訪問歯科を探してもらえるので、ケアマネジャーである私がすることは「症状」と「都合の悪い日時」を伝えるだけです。あとはKigaruさんが歯科医院に利用者さんの情報を共有し、訪問日を調整してくれます。 電話でのやりとりも最小限に抑えられるため、大幅な時間短縮につながります。
2)ケアマネ側の費用負担がゼロ
「こうした代行サービスって手数料が高いのでは?」と思っていたのですが、ケアマネジャー側の費用は一切かからないんです。これはありがたいですよね。ご利用者さんの医療費・介護費はもちろんかかりますが(1割負担なら2,000円前後など)、私たちケアマネジャーとしては経済的なリスクを気にせず提案できます。
3)利用者・家族への説明資料も用意
訪問歯科を検討する際、利用者さんやそのご家族に「どう説明しよう…」と迷うことはありませんか?Kigaruさんは、訪問歯科の必要性やメリットをまとめた資料を無料で配布してくれます。専門的な内容を分かりやすく伝えられるパンフレットをそのまま利用者さんやご家族にお見せできるので助かります。
訪問後の報告書提出で、モニタリングもスムーズ
実際に訪問歯科が行われた後は、診察後の情報として「居宅療養管理指導報告書」が私のもとに届きます。
その結果を見ると、利用者さんの状態や治療内容が一目瞭然です。モニタリングや今後のケアプランの調整もしやすくなりました。
訪問歯科を効率的に手配できるようになり、以前よりも多くの利用者さんに口腔ケアの機会を提案できるようになりました。Kigaruを利用すると、最初の受付(5分程度)と日程決定の連絡(5分程度)だけで訪問歯科が導入できます。わずかな手間で済むので、業務負担が大幅に軽減されました。
歯科受診が必要だけど、外来通院が難しい利用者さんがいる利用者さんに必要な口腔ケアを効率的に提供したい訪問歯科の手配に時間を取られ、ほかの業務に支障が出ている
こうした悩みを持つケアマネジャーさんには、ぜひ「Kigaru」のサービスを試していただきたいと思います。私自身、利用者さんの満足度の高さに驚きましたし、何より訪問歯科を導入する負担が大きく減ったことで、ほかの業務に時間を回せるようになりました。
「訪問歯科の調整は大変」というイメージをくつがえしてくれたKigaru。ケアマネジャーとしても、利用者さんの口腔ケアにしっかり関われる安心感があります。同じようなお悩みを持つケアマネジャーに、ぜひ知ってもらいたいサービスです。
訪問歯科キガル|ケアマネジャーの負担を軽減し、
利用者の健康を支えるパートナー
ケアマネジャーが抱える「訪問歯科」のお悩み
「歯科受診が必要な利用者さまがいるけど、ご自身で歯科医院まで行くことが難しい」 「付き添いや送迎が必要となるため、外来通院は現実的ではない」 「利用者さまに訪問歯科を提案したいが、どこまで対応してもらえるのか……」
このような場面に日頃から直面されているのではないでしょうか。さらに、訪問歯科を利用するには、以下のような手順が必要になります。
訪問歯科に対応する歯科医院を探す利用者さまの情報や必要な書類を準備し、歯科医院と連絡を取り合う訪問日程を調整する利用者さまやそのご家族に訪問歯科の利用方法や費用などを説明し、同意を得る
日々の業務で多忙な中、これらの手続きを一手に引き受けるのは、相当な負担となります。加えて、このような業務は直接的な報酬に繋がらないため、「業務量だけが増えていく」というジレンマを抱えるケアマネジャーの方々のお声を、私たちは多く耳にしてきました。
「必要性は理解しているが、手間が増えるのは避けたい」
利用者さまのQOL(生活の質)を向上させるうえで、口腔ケアは非常に重要です。オーラルフレイルを予防し、口腔機能を維持・向上するためにも、訪問歯科の利用は大きな意義を持ちます。
しかしながら、ケアマネジャーの皆さまにとっては、「訪問歯科の手配に時間や手間をかけたくない」というのが正直な気持ちではないでしょうか。必要性を十分に理解していても、積極的に動きづらいと感じることもあるかもしれません。
Kigaruなら「最小限のやり取り」でOK
そのようなお悩みを解消するために、私たち「Kigaru」は誕生いたしました。名前のとおり、ケアマネジャーの皆さまに「気軽」にご利用いただける訪問歯科の営業代行サービスです。
Kigaruができること
訪問歯科クリニック探し ケアマネジャーの皆さまに代わり、訪問歯科に対応可能な歯科医院をお探しいたします。エリアや利用者さまの症状、緊急度などに合わせて最適な選択肢をご紹介いたします。 利用者情報の共有 利用者さまの基本的な情報や口腔内の状況など、伝えるべき内容を整理し、必要に応じて私たちが歯科医院と連絡を取り合います。ケアマネジャーの方には最小限の確認のみをお願いする形となりますので、連絡の手間が大幅に軽減されます。 受診日程の調整 もっとも頭を悩ませるのが、日程調整ではないでしょうか。利用者さまの希望、介護サービスのスケジュール、訪問歯科の空き状況、ご家族の都合など、これらをすべて踏まえて調整するのは本当に骨の折れる作業です。Kigaruなら、その調整業務もすべて一括で代行いたします。 利用者・ご家族向け説明資料の提供 「訪問歯科では、どこまで診てもらえるのか」「費用はどのくらいかかるのか」など、ご本人さまやご家族の疑問に答えるための資料を無料で配布しています。ケアマネジャーの皆さまが一から説明資料を作成する必要はございません。
これらの工程を私たちが代行することで、ケアマネジャーの皆さまには極力「手間をかけずに」訪問歯科をご利用いただけます。
受付と最終連絡、たった「合計10分」で完了
Kigaruでは、多忙なケアマネジャーの皆さまの時間を奪わないよう、受付から訪問歯科開始までの流れを可能な限りシンプルに設計しています。具体的には、
初回の受付(約5分) 利用者さまの基本情報をヒアリングするのみで完了します。歯科医院側が必要とする情報をあらかじめ厳選しているため、質問事項も最小限に抑えています。 日程確定後の最終連絡(約5分) Kigaruが歯科医院とやり取りを進め、受診日が確定したらケアマネジャーさまにご連絡いたします。必要な情報と最終的な確認事項をお伝えしますので、短時間で手続きが完了します。
つまり、ケアマネジャーの皆さまには約10分ほどのお時間をいただくのみとなります。それ以降の調整は、全て私たちが責任を持って対応いたします。
負担なく訪問歯科を導入するなら「Kigaru」
ケアマネジャーの業務負担を増やさない歯科医院への連絡、資料準備、日程調整などを一括代行必要最小限のやり取りでOK(受付5分+最終確認5分)訪問歯科業界に精通したスタッフがサポート
訪問歯科は、利用者さまの口腔ケアの質を高め、要介護度の進行を防ぐうえでも重要な役割を担います。しかしながら、一連の手配には手間や時間がかかるため、それがケアマネジャーの皆さまの大きな負担となっているのが現状です。
そこを私たち「Kigaru」が代わりに担うことで、ケアマネジャーの皆さまには本来の業務に専念していただけます。もちろん、利用者さまやそのご家族にも安心して訪問歯科をご利用いただけるよう、丁寧かつ分かりやすい情報提供とサポートを心がけています。
「気軽にご利用いただき、適切な治療と口腔ケアを提供する」
この想いを込め「Kigaru」というサービス名をつけました。訪問歯科の導入が、ケアマネジャーの皆さまの負担を増やすものではなく、利用者の健康を支える「プラスアルファ」となるよう、私たちが全力でサポートいたします。
もし、「訪問歯科は必要だが、手配や日程調整の負担が大きい」と感じている方がいらっしゃれば、ぜひ一度「Kigaru」にご相談ください。ケアマネジャーの皆さまの貴重な時間と労力をできる限り軽減しながら、必要なケアをしっかりと提供できるよう、私たちが精一杯お手伝いいたします。
訪問歯科の手配にお困りではありませんか?
それなら「Kigaru」にお任せください!
高齢化が進む現代において、歯科医院へ通えない方のために訪問歯科を利用する機会が増えています。しかし、「自宅に来てくれる歯科医院ってどこにあるの?」「日程調整が大変そう…」といった理由で、実際に導入を躊躇しているケアマネジャーさんもいらっしゃるようです。
そこで注目されているのが、訪問歯科の営業代行サービス「Kigaru」です。名前のとおり、気軽にご利用いただけそうな印象を受けますよね。いったいどのようなサービスなのでしょうか?
「Kigaru」は、ケアマネジャーさんが行う訪問歯科の手配や連絡をまるごと代行するサービスです。
具体的には、利用者さんに合った訪問歯科を探し、症状を歯科医院に伝え、日程を調整します。ケアマネジャーさんは、「利用者さんの症状」や「都合の悪い日」を最初に伝えるだけで手続きが完了します。何度もやり取りしなくていいのは助かりますよね。
さらに、ケアマネジャー側の利用料金は無料です。費用をかけずに業務負担を大幅に減らせる、まさに「気軽」に頼めるサービスです。
どんなメリットがあるの?
業務負担が大幅に軽減 忙しいケアマネジャーさんの代わりに、歯科医院とのやり取りをまとめて引き受けます。受付から日程確定までの調整時間を短縮できるのは嬉しいポイントです。 訪問歯科導入のハードルが下がる 「どこに問い合わせればいいの?」という悩みがなくなるので、歯科受診が必要な利用者さんに早めに受診してもらえます。 利用者やご家族向けの説明資料とノベルティをご用意訪問歯科のメリットや費用についてまとめた無料の資料に加え、日頃忙しいケアマネジャーさんに喜んでいただけるよう、ささやかではありますがノベルティもご用意しております。資料と合わせてご活用ください。 報告書提出でその後のモニタリングも安心 診療後は「居宅療養管理指導報告書」がケアマネジャーさんに届きます。口腔内の状態を把握しやすいので、今後のケアプラン検討にも役立ちます。
まとめ:手間を減らして、必要なケアを届けやすく
口腔ケアは高齢者のQOL(生活の質)や全身の健康を守るうえで非常に重要です。
しかし、「忙しくて訪問歯科の手配まで手が回らない…」という悩みは根強くあります。
そんなとき、「Kigaru」にお任せいただければ手続きや連絡がスムーズになり、
ケアマネジャーさんの業務量もグッと減らせるのは大きなメリットです。
さらに、無料資料のご提供や、ケアマネジャーの皆さまに喜んでいただけるノベルティのご用意など、歯科医院への直接依頼では得られない、きめ細やかなサポートで訪問歯科の導入を支援いたします。
「少しでも気軽に訪問歯科を導入したい」「利用者さんにベストなケアを届けたい」とお考えの方は一度「Kigaru」にご相談ください。
今まで手間がかかると思っていた業務が、格段にスムーズになるかもしれません。
歯科衛生士からみた訪問歯科の重要性
2024年9月現在、日本の人口は65歳以上が3625万人。日本全体の約30%が高齢者という状態です。※1
また、多くの高齢者の方が、自宅や介護施設などで介助を必要とし、口内に問題があっても自力で通院できないのが深刻な問題にもなっています。
他にも身体的な障害や病気がある方は、歯科医院への通院が難しく「歯がボロボロで噛めるところがほとんどない」といった状態も少なくありません。噛む機能が失われるとQOL(生活の質)は著しく下がり、気分が落ち込みやすくなったり認知機能が衰えたりする原因になることも。
訪問歯科は、高齢者の方や障害を持つ方が通院できない中で、QOLを保つことができる重要な役割があると考えます。
現場の仕事をこなしながら、訪問歯科を受ける患者様の詳しい問診やスケジュール調整は難しく、時間が足りないと感じます。また訪問歯科では、ある程度の診療スペースが必要です。
ご自宅や介護施設の環境が、どういった状態なのかの確認は必須事項ですが、そういった説明や確認に時間がかかるため、多くの患者様に対応するのが難しいのが現状です。
つまり、訪問歯科は診療までの段階で確認事項が多く、介護関係者やご家族の方が利用するハードルが高くなっていると考えます。
口内崩壊の深刻化の先にあるもの
訪問歯科を活用している方の場合、症状が重症化しているケースも少なくありません。たとえば、虫歯や歯周病が進行していて抜歯になることもあります。
歯を1本失っただけでも口内のバランスは崩れ、トラブルが起きやすくなります。また、歯を失ったことをきっかけに、ドミノ倒しのように他の歯も失っていくという悪循環を引き起こすことも少なくありません。
特に歯周病が進行している状態は、高齢者にとって危険です。歯周病は、歯を支えている顎の骨を少しずつ溶かしながら、進行していきます。
症状が重症化している場合は、歯が自然に抜け落ちることがあり、誤って飲み込んでしまう、気管や肺に入ってしまう可能性も否定できません。つまり、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるのです。
口内の健康を維持するには、自宅でのケアと歯科医院でのプロケアが欠かせません。しかし、通院できない方の口内は、ボロボロの状態の割合が高い傾向です。
ボロボロの口内を、ご家族やケアマネジャーが歯磨きケアを行うのは難しいでしょう。なぜなら、歯が歯周病によってグラグラしている場合は、歯が抜けないように気をつけながら歯磨きを行うため、汚れや食べかすなどがしっかりと落とせず磨き残しが多くなるためです。
また、グラグラとしている歯の本数が多いほど、歯磨きしにくく時間がかかる傾向です。
訪問歯科を探す際は、まず訪問歯科を行っている歯科医院を探し、訪問エリアの有無や日時など、多くの確認事項が必要です。特に、他の仕事をしながら訪問歯科を探すのは簡単ではなく、時間を取られてしまいます。
訪問歯科Kigaruは、診療までの必要な手続きを全て行ってくれるため、ケアマネジャーやご家族の負担が軽減されます。
なお、他にも訪問歯科kigaruには、以下のような特徴があります。
定期的な訪問歯科の必要性を促す普及活動の実施
現場で働いている医療従事者が、自宅や施設等にいる方に定期的なケアの重要性を伝えることは難しいのが現状です。しかし訪問歯科kigaruは、サービス担当会議の出席時や患者様に直接、定期的な訪問歯科の必要性について伝える活動を実施。
介護者やご家族の方が、定期的なケアの重要性を理解してくれれば、患者様の口内環境が改善し、食事が美味しく感じる、会話ができるなど、QOLの向上に繋がります。また、口内が良好な状態はケアマネージャーやご家族の方がケアしやすく、負担が軽減される大きなメリットがあります。
介護現場の「まさか」を「安心」に変える、訪問歯科の新常識
「あれ?なんか臭う…」
そう思った瞬間、私はそっと息を止めて、目の前の入居者さんから目を逸らしてしまいました。 決して、その方を蔑む気持ちなんてありません。 ただ、どうしたらいいのか分からなかったのです。
私が働く介護施設では、日常的に口腔ケアの悩みと向き合います。
「最近、むせる事が増えたみたい…」 「入れ歯が合わないって、ずっと言ってる…」
「口の渇きがひどくて、食事も全然進まないの…」
入居者さん一人ひとりの状態は異なり、悩みも様々です。 でも、私たち介護士にできることは限られています。 口腔ケアの研修は受けていますが、専門家ではありません。
「これって、訪問歯科を呼ぶレベル…?」
そう思っても、判断に迷うことがよくあります。 ケアマネジャーさんに相談しようにも、いつも忙しそうで気が引けてしまう。 歯科医院に電話するにしても、どう説明したらいいのか、何から伝えればいいのか、分からなくて結局後回しにしてしまう。 そんな時、いつも思うんです。
「誰か、気軽に相談できる人がいれば…」
まるで、道に迷った時に、ふと現れる案内人のように。 そんな存在が、今の介護現場には必要なんじゃないかって。
「ケアマネさん、〇〇さんの口から…腐ったような臭いが…」
そう伝えようとしても、いつも言葉に詰まってしまいます。 目の前に座るケアマネジャーさんの忙しそうな表情を見ると、
「こんな些細なことで時間を取らせてしまうのは申し訳ない…」
そう思ってしまい、結局、言葉を飲み込んでしまうのです。
私が働く介護施設では、日々、入居者さんの口腔ケアに細心の注意を払っています。 食事の介助、清掃に保湿、そして、口腔内の日々の観察。 でも、私たちは口の専門家ではありません。
「これって、ただの乾燥?それとも、何か取り返しのつかない病気のサイン?」
そう思っても、判断に迷うことが、本当に多いんです。
例えば、最近食事中にひどくむせるようになった〇〇さん。
「最近よくむせるんです」
そう伝えても、
「そうですか、様子を見てみましょう」
と、軽く受け流されてしまう。
食事中、特に水分を含むと、まるで溺れるみたいにむせる〇〇さん でも、以前よりも明らかに回数が増えていて… こういった切迫した状況が上手く伝わらないことにモヤモヤする… 自分の伝え方が悪いから伝わらないのかもしれない… そのせいで〇〇さんが誤嚥性肺炎になってしまったらどうしよう…
この切迫した状況を、どう伝えれば手短に理解してもらえるのか、いつも悩んでしまいます。
「むせ方が尋常じゃない」だけでは、この恐怖を伝えられない。
でも、専門的な知識がない私は、それ以上のことを伝えられる言葉を持ち合わせていない。
「ケアマネさんに、もっと、もっと、的確に伝えられたら…」
そう願いながら、他の方の介助中も気になってしまい頭から離れません。
私たち介護士は、入居者さんの日々の様子を一番近くで見ている存在です。 だからこそ、口腔ケアに関する異変に、誰よりも早く気づくことができます。 私たちも、ケアマネジャーの皆様と同じように、利用者様にはより良いケアを受けていただきたいと心から願っています。 でも、それを的確に伝えるには、専門的な知識も、経験も足りません。 だからケアマネジャーの皆様にどうか私たち介護士のSOSを受け止めて欲しいです。
そこで、ケアマネジャーの方々にお願いしたいと思っていることがあります。 それは、私たち介護士の「異変の訴え」を、どうか、「言葉」にして欲しいということです。
例えば、
「口臭がひどい」だけでなく、「いつから、どんな臭いが、どれくらいの頻度でするのか」 「むせ方が尋常じゃない」だけでなく、「食事中、どんな時に、どんな風に、どれくらいの時間むせるのか」 「入れ歯が合わない」だけでなく、「どこが、どのように、どんな時に合わないのか」
このように、具体的な情報を、聞き出して欲しいのです。 そして、その情報を、歯科医師などの専門家につなげて欲しいのです。 私たち介護士は、ケアマネジャーの皆様の「言葉」を心から、待っているのです。 私たち介護士は、その「言葉」が利用者様のために繋がることを祈っているのです。
介護士とケアマネジャーの間に横たわる、歯科相談の壁
入居者様の「笑顔」のために、今こそ訪問歯科を
もちろん、ケアマネジャーさんも忙しいのは分かっています。 でも、私たち介護士は、利用者様の異変に誰よりも早く気づくことができる存在。 もっと予防段階で相談や対処を受けられたら、利用者様の状態が悪化する前に、適切な機関につなげられるのに…。 そう思う日々です。
しかし、その思いはなかなかケアマネジャーさんに伝わりません。 その原因の一つに、歯科への相談のハードルが高いことが挙げられませんか? ただ軽く相談を受けたいだけでも、本来なら煩雑な往診申し込みの手順を踏んで、詳細な情報を問診で根掘り葉掘り聞かれ、診てもらわなければならない。 気軽に相談できる窓口がない。 必要性を家族に理解してもらうにも、上記のハードルが邪魔をして、適切なステップを踏みにくい現状はありませんか?
入居者様の「笑顔」のために、今こそ訪問歯科を。
在宅介護生活における健康の要「口」
はじめまして。
私は言語聴覚士として約20年間、急性期病院から訪問リハビリの現場で、ことばや飲み込みに課題を抱える方々のリハビリに携わってきた、大井と申します。
言語聴覚士の仕事といえば「ことば」のリハビリという印象が強いかもしれませんが、在宅の現場で圧倒的に多いのが「嚥下(えんげ)障害※」のリハビリです。実際、私が訪問していたご利用者の約8割は、何らかの嚥下障害を抱えていました。
その中で強く感じたのが、「口腔内の衛生状態」こそが健康維持の要だということです。
※嚥下:
食べ物や飲み物を口に入れてから飲み込むまでの一連の動作のこと
加齢により嚥下機能は徐々に低下し、誤って飲食物を誤嚥(ごえん)する方が増えてきます。このとき、口の中の衛生環境が悪いと、繁殖した細菌も一緒に誤嚥してしまう可能性があり、その結果「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を発症するリスクが高まります。
※誤嚥:本来食道に入るはずの飲食物が、誤って気管支や肺に入り込むこと
※誤嚥性肺炎:唾液や飲食物などに含まれる細菌を誤嚥することにより発症する肺炎
誤嚥性肺炎は、高齢者の死亡原因の上位に常に入る疾患です。死亡に至らなくても、一度発症すると、「好きな食事が食べられなくなる」「体力が落ちて歩けなくなってしまう」など、その後の生活の質(QOL)や健康寿命に大きな影響を与えます。
そのため、口腔内を清潔に保つことは「健康や命を守るための重要な予防策」だと言えるのです。
さらに、歯が抜けたままになっていたり、合わない入れ歯を使っていたり、虫歯を放置しているなどの「口腔トラブル」も、噛む力を弱め、嚥下機能を低下させる要因になります。これによって誤嚥のリスクがさらに高まるため、定期的に歯や口の状態をチェックすることが欠かせません。
とはいえ、在宅介護や一人暮らしの方の場合、思うように口腔ケアができない状況の方も多くいらっしゃいます。
実際、口の中を見ようとすると強く噛みしめてしまったり、ご本人に拒否されてしまったりと、ケアが難しいケースも多く見てきました。
また嚥下機能が低下している方では、ほんの一口の水でも誤嚥してしまう危険があり、ご家族が無理にケアしようとすると、かえって命に関わることもあります。
さらに、お一人暮らしで見守りが少ない方の中には、好きなお菓子を自由に食べ続けてしまい、歯周病や虫歯が進行し、気づけば歯が次々に抜けていた……という事例もありました。
なんとかしようと歯科の受診をおすすめしても、ご家族が働いていたり、他の介護業務(食事・排泄・入浴など)で手が回らなかったりと、受診が何か月も先延ばしになることも少なくありません。
口腔ケアの必要性はわかっていても、「やりたくてもできない」というのが現場のリアルな状況です。
そんな在宅の現場で、何度も助けられたのが訪問歯科の存在です。
訪問歯科であれば、自宅に歯科医師が訪問してくれるため、寝たきりの方でも診てもらえます。訪問歯科という存在があることを知った時には、「これは是非使っていただきたい」とケアマネジャーに相談しました。
たとえば、
・口腔ケアがご家族だけでは難しい方
・歯がぐらついているのに受診できない方
・口の中が炎症だらけで痛みが激しい方
こうしたケースで、訪問歯科の先生や歯科衛生士さんに入っていただくことで、安心してケアができるようになりました。定期的に口のケアをしてもらうことで、劇的に口腔内の状態が良くなった方もいらっしゃいました。お陰で、リハビリの際に口腔ケアに割く時間が減り、リハビリに費やす時間を増やすこともできたのです。
中には「内視鏡検査」を用いて嚥下機能を確認してくれる訪問歯科もあり、「口から食べ物を食べられるか」「とろみをつける必要性があるか」「食事形態を上げられるか」といった相談ができたのが、本当にありがたかったです。
私たち言語聴覚士が行う嚥下リハビリも、口腔内の環境が整っていてこそ成果が出やすいため、
訪問歯科の方々との連携は、大変心強いものでした。
これまで訪問歯科を導入しようとすると、「まずケアマネジャーに相談し、かかりつけ医に指示書を書いてもらい、歯科と日程調整して…」と、多くの手間と時間がかかる流れがありました。
実際、私も言語聴覚士として、ケアマネジャーに連絡をし、調整に追われた経験があります。ご家族への説明なども含めると、導入までにかなりの労力が必要でした。
また、在宅介護生活では、リハビリ専門職などの介入がない方も多くいらっしゃいます。その場合は、ご家族自身が「口腔ケアの重要性」や「歯科の役割」を十分に認識されていないケースも多く、気づいたら「口の中が汚れだらけ」「突然誤嚥性肺炎を発症」といった方も多いと推測されます。
そのような時に「Kigaru(きがる)」のようにケアマネジャーと訪問歯科の橋渡しをしてくれるサービスの存在は、大変貴重だと感じます。
在宅介護を受けられている方に「口のケアの重要性」を教えてくれる場は意外とありません。「kigaruからケアマネジャーさんへ歯科の重要性を知っていただき、ご家族に伝えていただく」というのは理想的な流れではないかと思います。
口の中を清潔に保ち、歯を守ることは、誤嚥性肺炎の予防や嚥下機能の維持・向上につながり、
結果として、健康寿命をのばすことにもつながります。
訪問歯科は、もっと早く知ってほしい・もっと気軽に使ってほしいサービスです。
利用者様やご家族から「口の中が気になる」と相談されたら、訪問歯科の力を借りていただければと思います。
その際にkigaruのような仕組みがあることで、
● ご家族の負担が軽減される
● 専門職はリハビリに集中できる
● ご本人の生活の質が向上する
といった、ご家族やケアマネジャーにとっても負担の少ない、やさしいケア体制が実現できます。私が働いている地域にもあったらなと感じました。
口のケアの大切さを、もっと多くの方に広めていただけると嬉しいです。